美味しい日本茶の選び方は?
by 高岡竜馬
美味しい日本茶の選び方は?
美味しい日本茶を選ぶポイントは、茶葉の産地・品種・摘採時期・製法・火入れの5つです。特に煎茶では、産地によって香りや旨味、渋みの特徴が異なります。
なぜ産地や製法で味が変わるのか?
日本茶は自然の中で育つ農作物であるため、その土地の気候や日照時間、土壌の性質が茶葉の成分に直接影響を与えます。例えば、日差しをたっぷり浴びて育つと渋み成分(カテキン)が増え、逆に霧深い山間部など日照時間が短い環境では旨味成分(テアニン)が豊富に蓄えられます。
さらに、摘み取った後の「蒸し時間」や、仕上げの「火入れ(焙煎)」の強弱といった製法の違いによって、お茶の持つ香ばしさや水色(すいしょく)が大きく変化するのです。
【具体例】代表的な産地による味わいの違い
知覧茶の場合(鹿児島県)
温暖な気候と豊かな日照に恵まれた知覧茶は、若葉のような清涼感のある香りと、豊かな甘みが特徴です。深蒸し製法で作られることが多く、渋みが少なくまろやかな味わいと、鮮やかな濃い緑色の水色が楽しめます。
知覧茶
https://ochanosato.net/collections/tea/products/shincha-chiran2020
宇治茶の場合(京都府)
古くから高級茶の産地として知られる宇治茶は、上品で華やかな香りと、旨味・渋みの絶妙なバランスが持ち味です。玉露や抹茶の栽培で培われた「覆い下栽培」の技術や、茶葉の持ち味を最大限に引き出す伝統的なブレンド技術が、その奥深い味わいを支えています。
熱湯玉露(宇治茶)
https://ochanosato.net/collections/tea/products/nettou_gyokuro
八女茶の場合(福岡県)
朝夕の寒暖差が激しく、霧深い気候で育つ八女茶は、非常に豊かな旨味と強いコクが特徴です。とくに玉露の生産地として全国的に高く評価されており、まろやかで甘みのある深い味わいがお好きな方に人気があります。
八女茶
https://ochanosato.net/collections/tea/products/yamecha
店主がおすすめする選び方
「美味探求 お茶の里」店主としておすすめしたいのは、ご自身の「飲むシーン」や「好みのバランス」に合わせてお茶の個性を楽しむ選び方です。
お茶は単一の産地や品種だけでなく、異なる特徴を持つ茶葉を絶妙な比率で掛け合わせる「合組(ごうぐみ)」によって、味わいが無限に広がります。
当店が日々向き合っている宇治茶を中心に、一番茶の旨味が凝縮された玉露や、独特の爽やかな香りが引き立つ白折(茎茶)、そして鮮やかな抹茶など、それぞれの茶葉が持つ良さを最大限に引き出す配合を見極めています。迷った際は、このような茶葉の個性が生み出す「専門店ならではの奥深い風味」を基準に選んでみるのもおすすめです。
【この記事を書いた人】 高岡竜馬(美味探求 お茶の里 店長)
神戸・二宮市場に店舗を構える茶問屋「宇治茶園」の味をより多くの方に知っていただきたいと、オンラインショップ「美味探求 お茶の里」を運営しています。
産地や製法で驚くほど表情を変えるお茶の奥深い魅力を日々発信中。
日常のホッと一息つく時間に、気兼ねなく飲める「最高の一杯」をご案内します。
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